【オリ】「君は、自分が壊れてしまうほど人を好きになった事があるかい?」
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10:名無しNIPPER[sage]
2018/03/09(金) 12:14:34.85 ID:uzy05gP60
昼間は授業を聞き流し、放課後の日課を待ち望む。
そんな毎日を過ごす内に、俺の中でそれが日常と化してしまった。
日課という時点で日常ではないかと思われるかもしれないが、それでも初めの内は毎日刺激があった。
慣れとは本当に恐ろしいもので、あんなに昂りを覚えていた道もその頃には見慣れた風景になっていたのだ。
そこまで考えた所で、やはり自分は非日常を求めていたんだ、と思い知った。
それと同時に、新たな刺激が欲しくなった。
しかし、非日常的な出来事などそうそう出会えるものではない。
そこで、妄想に耽ることにした。これが中々どうして面白い。
いつも通っている道を、空想の彼女と歩く。
また別の日は、未来から来たと騙る自分自身と話す。
想像力の働く限り、どれだけでも暇を潰す事ができる。
退屈な日常を非日常へと昇華させられる。
読んだ小説の主人公に成り代わる事だってできる。
この発見は俺にとって革命的だった。
一人自室でいる時にも、大冒険に出掛けたり、はたまたドラマチックな恋愛を繰り広げたりした。


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