少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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54:亜人好き ◆HQmKQahCZs
2018/05/04(金) 16:46:17.35 ID:WA/nYA/c0
考え事をしていれば思いのほか時間は早く過ぎる。計算をしていたら飲食を忘れることはざらだ。

何も必要ない暇つぶしを持っていることはこんな時に便利だな。

さて、適当に枝が石を拾って―――

「家の前でうろちょろしている鼠がいると思ったら、貴方ですか」

少年「………ユキムラさん」

頭の後ろにヒヤリと重い感触あり。

慌てずに両手をあげるとそれは静かに下ろされた。

後ろを振り向くと銃口を二つ備えた猟銃を持った犬耳メイド服の女性。

彼女はロード家に仕えるメイド長のユキムラ。俺に対しては事務的で冷ややかな反応を取るが今のところ実害はない。まぁ、事あるごとに銃口を向けられているが撃たれたことはない。

ユキムラ「お嬢様はどこですか? なぜあなただけここにいるのですか?」

少年「色々あって………俺だけ先に帰ってきたんですよ」

ユキムラ「まっ! お嬢様を差し置いて貴方だけ帰ってくるなんて。もしお嬢様の身になにかあったらどうするつもりですか」

ユキムラ「お嬢様はプリティーながらも高貴でフェミニンな雰囲気を纏い、目の下の隈が実に蠱惑的なお方ですよ。誘拐される可能性は行きと帰りを含めて200%となってもおかしくないのですから貴方はお嬢様に変な虫がたからないようにしなければならないのではないですか? 弟なら姉を守るのは当然のことなのですよ? そこをしっかりと肝に銘じて今すぐお嬢様を世間の悪漢どもから守るために」

少年「早く帰ったのは悪かったけど、ミレイア、様がそう簡単に襲われるとは思わないんだが。ミレイア様はそんなに弱かったか?」

ユキムラ「言葉づかいがなってないのは不問にしますが襲うというものは決して物理的なものだけではありません。ズボンの下の汚らわしく粗末な(ずきゅーん)をミレイア様の前に、あぁ! ミレイア様!! ユキムラは! ユキムラは!! 今すぐ貴方様をお守りしますからねーっ!!」ズダダダダ

そういって走り去っていくユキムラ。

砂埃が舞う猛烈な勢いが遠くまでしっかりと見えた。

少年「………枝を探しに行くか」


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