259:人外好き ◆HQmKQahCZs
2019/02/16(土) 14:39:08.10 ID:GsJxlFlZ0
ヤツカ「こんにちは。どうかされましたか?」
蜘蛛の人からそう尋ねられます。どうかされましたか。
そうです。どうにかなりそうなNOです。
人で言うところの心臓バクバク状態です。スペックと心の強さは別ものです。
R「Iの、悩みを解決してくれると、聞いたNOですが」
蜘蛛の人がなるほどと相槌を打ってくれた瞬間でした
べリア「なるほど! 我等に助力を仰ぎにきたか一般生徒Aよ!!」
クルクルクル シュタッ
そんな擬音がぴったり合うような動きで悪魔の人が跳ねました。いきなりIの前に立たれると少し怖いです。もう少しで悲鳴が
R「」ビーッ
悲鳴は漏れませんでしたが、エラー音は漏れました。たぶんセーフです。
R「えぇ、はい。このIの悩みを解決することは可能なNOでしょうか」
べリア「可能だともちょっと発音がおかしい一般生徒Aよ!」
言わないでください。気にしているNOですから。
ヤツカ「一般生徒だなんて呼ばないでください。えぇっとこの人は生徒会長のべリア。僕はヤツカと申します」
R「IはR−10と呼ばれています」
ヤツカ「R−10さんですね。少し手続きと、お話を聞きたいのでそちらのソファーへおかけになってください。
R「わかりました」
ソファーに座ること。それはこの美しい八面体ボディーではかないません。浮くことは楽なNOですけど座るとなったら一苦労。
ボディーを変形させて人型にならないといけないNOです。
ウィーン ガシャンガシャンッ
スチームを上げて体の機構を変形させます。魔導科学の粋であるこのミラクルボディーが変形すると
べリア「! ほう…」
機械天使。その名前の由来となった天使のごときボディーが現れるNOです。
Iは正八面体ボディーのほうが美しいと思っているNOですが。
セラフ「あらあら、まぁまぁ。なんて美しい姿でしょうか」
べリア「遠まわしにじがじさ――んん゛ッ!?」
え?
天使の人が悪魔の人に向かってどこからか取り出した包丁を投げつけました。
目の前で巻き起こる惨劇。もしかして悪魔の人が天使で天使の人が悪魔だったのでしょうか。
なんて具合に思考回路はぐるぐるぐる。理解できないとフリーズして硬直をしている間に
ヤツカ「あーあ。さっき掃除したんですよ?」
セラフ「でもゴミが沸いてましたわ」
まるでなんでもないことのように悪魔の人はどこかへ持っていかれました。
別の意味でドキドキが止まりません。
間違ってしまったのじゃなかという不安が警告音を立てて
R「」ビービービー
失礼。警告音がでてしまいました。
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