少年「俺のクラスは亜人だらけ」
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137:亜人好き ◆HQmKQahCZs[sage saga]
2018/11/15(木) 11:09:55.07 ID:wSd/ZYkt0
信じよう。

ただでさえ今は手掛かりもなく手詰まりなのだ。だから今は蜘蛛の糸ほどの可能性でさえ希望に見える。

普段の俺ならば絶対に選択をしないだろう。リスクを冒すくらいなら、現状維持を、それすらできないのならゆったりとした衰退を望むことなかれ主義的思想を持つ俺だったら。

「どうする」

男「案内してくれると助かる」

「そうか」

ドラゴンの手が差し伸べられる。その手を握り返すとそのまま腕の力だけで立ち上がらされた。おかげで手首の間接が痛む。

しかし大きいな。ドラゴンなだけあって俺の身長よりずっと高い。並んで歩けば俺が子供に見えるくらいの身長差だ。

こいつからみたらミレイアなんて赤ちゃん程度に見えるんだろうな。

「何を見ている」

「いや、大きいなと」

「ふん。当然だ。私は人間ほど矮小ではない」

むかっ。

少し頭にきたが掴みかかることもできなければ言い換えすこともできない。

力量差も当然だが、相手からみたら事実だからな。

「ついてこい。こっちだ」

そう言ってのっしのっしと歩き出す。

ついて行くのは大変だった。あれだけ身長差があるのだ。当然歩幅も全然違う。

向こうがただゆっくりと歩いているのですら俺にとっては早足と同じなのに、向こうが早足になればもう走るしかない。

男「はぁ、はぁ」

「ふん。軟弱者め」

軟弱者で悪かったな。こちとら数か月前まで栄養失調だ。ミレイアやユキムラからの暴力で耐久力だけはついたかもしれないが体力はからきしなんだ。

息を切らしている俺を一瞥するも速度を落としてくれそうにない。

これだから不良は。これだから人のことを考えない人種は。

人のこと、あんまり言えないけどさ。それにたぶんミレイア達のほうが人のこと考えてないし。



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