平沢進「東京のヒラサワです」翠星石「まきますか?まきませんか?」平沢進「違います」
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292:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:01:07.19 ID:yTuktwA80
平沢進「餡の詰まった蒸した小麦粉は探偵の象徴にあらず。どちらかと言えば錆び付いた価値観に基づいた刑事事件のセオリーであって」

翠星石「探偵も刑事も犯人を追うってことではそんな変わらねーからいいんですよ!今の翠星石は、ホームズやらとタメを張るレベルの超有名探偵気分爆発中なんですから水さすなです!初歩的なことだよ、ワトソンくん …ですぅ!」

平沢進「やかましい。ワトスンかもしれない助手と舞台で公然と量産された決め台詞について苦悩する時間帯ではない。しかもその声量では苺の蔓センサーに引っかかる。隠密性を重視すべきとの言はどこへ行ったのか。オハイオあたり?」
以下略 AAS



293:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:03:04.98 ID:yTuktwA80
雛苺「………」( ???? )ジーッ

翠星石(み、見てます!めっちゃ見てるですぅ!)ヒソヒソ

平沢進「なにを動揺しているのか。末妹の視線にビビるとは。特異で複雑な家庭環境だったのなら仕様がないかもしれないが」
以下略 AAS



294:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:03:53.58 ID:yTuktwA80
平沢進「姉妹に対し、コンビニに行くような手軽さで暴言を吐く人形に閉口。やはり特異で歪んだ家庭環境だったのだろうか」

翠星石「ひ、ヒラサワが言い出したことじゃねーですか!ぜんぶ翠星石のせいにすんなです!」

平沢進「………」
以下略 AAS



295:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:05:00.80 ID:yTuktwA80
翠星石(で、でも、もし翠星石に気づいてたら!逆にこっちを追っかけてくるかもですぅ!平凡な街で突然自転車でデッドヒートし始めるなんてゴメンですよ!)ヒソヒソ

平沢進「リカンベントは脳を破裂させる程度の衝撃を受ける代わりにそれなりの速度が出るので大丈夫。今回は脳が二人分乗っているため燃料にも不安はない」

翠星石(何フキツな冗談言ってるですか!そんな場合じゃ…)
以下略 AAS



296:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:05:45.48 ID:yTuktwA80
のり「え?ど、どうしたのヒナちゃん。…あ!すごい乗り物があるわねぇ。あれがどうかしたの?」

翠星石(げっ!やっぱり気づかれ…!?)

雛苺「乗り物じゃないの!あのヘンなのはぜったいゆーまなのっ!まえテレビで見たもん!夕方にこっそり近づいてきて、バクって頭から近くのひとを丸かじりにする、こっわーいオバケなのっ!ジュンもそうだって言ってたもん!」
以下略 AAS



297:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:07:03.43 ID:yTuktwA80
のり「えっと…そ、それなら、自転車やバイクも同じでしょ?」

雛苺「……た、たしかにそうなの…でも!あれは明らかにでぃてぃーるがおかしいのっ!フツーじゃないのっ!」

翠星石「それは確かにですぅ」ボソッ
以下略 AAS



298:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:07:50.10 ID:yTuktwA80
のり「だ、だからUMAじゃなくってね…って、あっ!」

のり「ひ、ヒナちゃん!また私たち声が大きくなっちゃってる!し、静かにしないと!ね、ねっ!」

雛苺「あっ!ご、ごめんなさいなの!ひ、ヒナもうお家に着くまでお口をぎゅっとおさえて開かないようにするの!」
以下略 AAS



299:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:08:38.46 ID:yTuktwA80
翠星石「ふー、チビ苺がアホで助かったですぅ。自転車のカタチばっかり騒いで、こっちには全然目が向かなかったですね。あれで気づかれなかったなんて、ちょっと信じ難いですけど…。UMA様々ですぅ」

翠星石「それに、とかなんとか言ってるウチに…契約者の家ってここなんじゃないです?」

平沢進「らしい。たった今桜田という何の変哲もない表札のかかった何の変哲もない館に何の変哲もない人形持ちの娘が入って行ったし」
以下略 AAS



300:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:09:48.99 ID:yTuktwA80
翠星石「うーんっ!…こっからじゃ全然中が見えねーですね…窓にもカーテンが掛かってますし…こうなったら、どうにかして中に入るしかねーです」

翠星石「やっぱりアレですかね?庭から大声で「火事だーっ!!」って叫んでヤツらが慌てて家から飛び出してきたところをふん縛って袋叩きに…」

平沢進「純然たる犯罪的思考を自慢げに披露しだす人形に閉口。AIが社会の人間に触れ知識を吸収すると言動が犯罪者的になるというが、それと同類の現象かも」
以下略 AAS



301:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:10:29.80 ID:yTuktwA80
平沢進「そんなものあるわけがない。ヒラサワはその善良さの余り八百万の神の9割超に忌避される存在なので、犯罪のハの字どころかノの字の気配もない。その証拠に、神の宿るという木や草や水に今まで一度も話しかけられたことがない」

翠星石「んなの当たり前じゃねーですか!また屁理屈で言い逃れようとすんなですぅ!それにヒラサワが善良ですって?ふーんだ、へそが茶を沸かすですぅ!」

平沢進「うわっ。今とうとう人形に話しかけられた。八百万のうちの一柱がついにヒラサワに興味を抱いたとでもいうのか。結構です。できれば人形に望郷の念の如く固執する幼児の前にその姿を現したまえ」
以下略 AAS



302:名無しNIPPER
2018/04/05(木) 13:11:18.87 ID:yTuktwA80
平沢進「…あ。名案がそこに落ちているのを人形に宿る神々の一柱の有り難きお節介により発見」

翠星石「え?これですか?…いちご大福の袋?中身も入ってるです。さっきのヤツが落としていったんですかね」

平沢進「多分。ではそれを貸しなさい」
以下略 AAS



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