ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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76:魔界岸 ◆WzpMn05TJA
2018/03/17(土) 00:44:28.38 ID:CElREEq8O
 

「難しい手術だが不可能じゃない この際だから天を貸してやる」

 

「手伝ってくれるのか!? 神様、仏様、壬琴様! 君が手を貸してくれたら百人力だ!」

 

浮かれる灰馬を他所に飛彩の表情が曇る。

 

「ふざけるな ノーサンキューだ」

 

飛彩にもプライドがある。

医者を辞め、何年間もどこで何をしていたのかも分からないような奴を手術に参加させたくないのだろうし、おもしろくない。

 

「あっ? お前、先輩に向かって口の聞き方がなってねーなぁ」

 

「先輩だろうが何だろうがお前は医者を既に辞めているはずだ ブランクもあるだろう そんな奴にこの難しい手術は任せられない」

 

「まぁ二流のお前にとっては難しいかもな 俺にとってみれば言うほどじゃない」

 

「何だと!? 医者をナメるな!」

 

二流と侮辱され、プライドを傷つけられた飛彩は壬琴に掴みかかる。

 

「二人とも、落ちついてください!」

 

二人の間に永夢が割って入り、飛彩を宥める。

 

「飛彩さんらしくないですよ……僕だってこの人は好きじゃない だけど個人的な感情より優先すべきは患者の命のはずです 今は壬琴さんって人を信用してみませんか?」

 

この壬琴と言う男が気に入らないのは何も飛彩や永夢だけじゃない。

偉そうな上から目線の言葉に見下すような冷たい眼差し……灰馬以外は誰も彼の乱入を喜んではいなかった。

 

「ブレイブ、俺もあいつを今すぐぶん殴りたい だが状況が状況だ もしあいつの腕が鈍っているならすぐに追い出せばいい ここは一先ず手術を優先させよう」

 

大我の言う通りだ……かなりの大手術にるのにも関わらず、医者がほぼ残ってない。

その手術を「言うほどじゃない」と豪語する奴が目の前にいるのだから今は猫の手も借りたいくらいの状況ではある。

それにこうしている間にも、女子高生は死に一歩ずつ近づき、外には今にも痺れを切らし突入してきそうな武装集団が控えている……最早一刻の猶予も残されてはいなかった。

 

「怪我人を手術室へ運べ!!」

 

怒りを圧し殺し、飛彩が叫ぶと、側近の看護婦二人が手術室へと怪我人を運ぶ。


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