ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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74:魔界岸 ◆WzpMn05TJA
2018/03/17(土) 00:41:56.55 ID:CElREEq8O

「その人を明け渡すべきだ!」「いや手術を強行すべきだ!」……聖都大学付属病院に勤務している医者たちは今、決断の時を迎えており、病院長である鏡廃灰馬は頭を抱えていた……。

 

「あぁ……どうすればいいんだ……」

 

数十分前に女子高生の怪我人救急搬送されてきたのだが、火傷に全身打撲、両手を複雑骨折、内臓や頭部にまで大怪我を負っていてすぐにでも緊急手術をしなければ、命が危うい。

すぐにでも手術を行いたいのだが、今はそれ以外にも問題が起こっていた。

 

「まだかなぁ?……早く答え聞かせてよ」

 

百人を裕に越える数の武装集団に病院を包囲され始めていた。

しかも包囲しているのは忍者のような黒子に戦闘用ロボットなど明らかにヤバい奴らだ……そしてそれを率いるのが巻毛にした黒髪に黒い海賊帽、深緑のシャツに赤いショール、首に白いふわふわを巻くなどかなり派手な格好をした宇宙海賊バスコ・タ・ジョロキア。

バスコの要求はその負傷して運ばれてきた女子高生を渡すこと……拒否するなら病院は血の海になると脅迫までしてきたのだ。

 

「おいおい……あの人数で攻められたら、ちょっとヤベェな」

 

アロハシャツの上に白衣、そしてサングラスをかけた監察医の九条貴利矢がブラインドシャッターから窓の下にいる数えない程の戦闘員を見ながら、呆れたように苦笑いしながら続けた。

 

「あの忍者みたいなのは知らないけど、あのロボットみてーなのは武装頭脳軍ボルトの兵士だな……」

 

研修医の青年、宝生永夢が貴利矢に尋ねる。

 

「貴利矢さん、何ですか、そのボルトってのは?」

 

「おう、ボルトってのはな、前に世界征服を企んだ組織でさ……」

 

世界は優秀な天才によって支配されるべきと考え、大半の人類を下等な人種と見下している科学者集団で大教授ビアスが天才、あるいはその素質があると認めた地球人をスカウトし仲間に引き入れている。

そして集めた天才たちを互いに競争させつつ育成し、世界征服の足掛かりとしている悪魔の組織で一度、超獣戦隊ライブマンの活躍によって殲滅したはずだが……。

 

「何でそのボルトってのは彼女を狙うんですか?」

 

「さぁな? 一つ言えるのはその女子高生がタダ者じゃないってことだ」

 

世界征服を目指そうとしている集団が瀕死の女子高生一人にここまで躍起になり、命を狙うなんて異常事態だ。

余程、脅威になる力の持ち主か、それとも何かボルトにとって都合が良くない秘密でも握っているのかもしれない……。

どちらにせよ、ただの重傷を負った女子高生ではないことは確かだろう。


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