ジャパニーズアベンジャーズ 特撮クロスオーバースピリッツ
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67:魔界岸 ◆WzpMn05TJA
2018/03/17(土) 00:34:02.41 ID:CElREEq8O
そう言うと、シャドームーンの両手から稲妻状の緑色の破壊光線が放たれる。

RXでない状態であの光線を浴びたら、ひとたまりもないが避けるつもりも毛頭ない。

光太郎は茂、ひとみなどに「ごめん……」と一言、謝罪すると、死ぬのを覚悟した。

 

「危ないっ!!」

しかしその破壊光線は間一髪のタイミングで光太郎の前に飛び出してきたBFカブトに直撃すると光線を浴びたダメージからビーファイターから甲平の姿にへと戻ってしまう。

力なく、バタリと倒れる甲平を光太郎は慌てて、抱き起こした。

 

「甲平君!? しっかりするんだ! 何故、あんな無茶を……」

 

ビーファイターの変身が解けてもなお力ある限り、立ち向かおうとする甲平……だがこの身体ではシャドームーンと戦うのは自殺行為に近い。

光太郎は甲平を宥めようとしたのだか逆に彼の魂の叫びを聞く……。

 

「何でそんな簡単に命を捨てようとするんだよ?……あ今のあんたは自分から逃げてるだけだ!……確かに今まで救えなかった命もあるかもしれない……だけどあんたが救った命も沢山あるはずだぜ? あんたが死んだら誰があんたの大切な人を救うんだよ!」

 

「甲平君……」

 

逃げてるだけ……確かにその通りかもしれない……。

目の前にいるシャドームーンである信彦は勿論、育ての父である総一郎、叔父と叔母である佐原俊吉、唄子を光太郎は救えなかった。

自分に深く関わるほど、大事な人は危険な目に遭い、傷つく……。

だから人と関わりを持たず、戦いに身を投じなければ、そんな悲劇は起きないだろうと考えていた。

しかしそれは誰より、自分が一番傷つくことを怖れていたのかもしれない……。

そんな臆病者が大事な人たちを守れるはずがないのだ。

 


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