18: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:46:44.11 ID:BzXsqpCd0
結構話せるようになってきた。前よりずっとずっと。
師匠「わたしはムムです」
ムム「わ、わたしは、むむ、です」
19: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:47:11.72 ID:BzXsqpCd0
師匠が人間に話しかけてみるようにって言ってた。でも、まだ不安。そう言ったら、師匠がお手本を見せてくれるって言ってた。
師匠「こうやって、人間に変身したら、もう人間の言葉しか話しちゃダメ」
ムム「む・・・・・・はい、わかりました」
20: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:48:01.27 ID:BzXsqpCd0
師匠「ねえ、そこのお兄ちゃん」
男「・・・ん?どうしたの、君。迷子?」
師匠「ううん。ちょっと聞きたいことがあるの」
21: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:48:49.23 ID:BzXsqpCd0
ムム「むむっ!むむむっ!むむむーっ!」
師匠「ムムちゃん、言葉」
ムム「え、えっと、あの人、僕の、ご主人様、です」
22: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:50:09.47 ID:BzXsqpCd0
師匠は時々スパルタだ。だけど、これをやらないと僕はちゃんとできないんだと思う。がんばる。
ムム「あ、あのっ!」
少女「はい、なんですか?」
23: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:52:53.01 ID:BzXsqpCd0
師匠に、なんで胸がチクチクするのか聞いてみた。師匠はわからないって。師匠でもわからないことがあるんだ。
ムム「むむ・・・・・・」
師匠「ミュウ?」
24: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:53:34.50 ID:BzXsqpCd0
師匠が知り合いの子を紹介してくれた。もしかしたら、なにかわかるかもしれないって。
ムム「むむ・・・・・・」
知り合い「きゃううん」
25: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:54:22.14 ID:BzXsqpCd0
恋っていうのがわかってから、ご主人様を見るとドキドキするようになった。
ご主人様に会いたい。ご主人様と一緒にいたい。ご主人様とお話したい。
でも、ご主人様は僕が嫌い。僕はご主人様に会ったらダメ。
26: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:55:03.10 ID:BzXsqpCd0
僕、知ってるよ。ご主人様が、どんな子を好きなのか。ずっと、見て来たから。
顔は、こう。髪が、こう。背が、これくらい。胸が、こんな感じ。おしりがこう。おなかはこうかな。足は、こうで、腕はこう。
・・・・・・うん。湖に映ってる僕は、ご主人様が好きになりそうな人間の女の子。
27: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:56:01.98 ID:BzXsqpCd0
なんて言って話しかけたらいいか、ちゃんと予習済み。
女「あの、すいません」
男「はい、どうしました?」
28: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:56:50.12 ID:BzXsqpCd0
女「また会いましたね、男君」
男「こんにちは、女さん。今日はどこに?」
女「ちょっと散歩を。まだまだ不慣れな土地なので、こうやって慣れていこうかなと」
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