1: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:26:48.21 ID:BzXsqpCd0
ぼくはメタモン。昨日人間にゲットされたよ。でも、僕のご主人様はこの人じゃないみたい。
祖父「男、欲しがっていたメタモンを捕まえてきてあげたよ。誕生日プレゼントだ」
男「わーい!おじいちゃん、ありがとう!よろしくね、メタモン!」
メタモン「むんむ!」
父「よかったなぁ、男」
母「そうよ、折角もらったんだし、おなまえを付けてあげたらどうかしら?」
男「おなまえ?えっとねぇ・・・」
メタモン「むむ?」
男「・・・・・・ムム!きょうからきみはムムだよ!」
メタモン「むむーっ!」
こうして、僕はムムになった。
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2: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:27:49.44 ID:BzXsqpCd0
ご主人様は、いつも僕と一緒に遊んでくれる。
男「ムム、いっしょにあそぼ!」
ムム「むんむっ!」
3: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:29:46.70 ID:BzXsqpCd0
男「きゅーう、じゅうっ!よーし、ムムはどこだー!」
男「こっちかなー・・・・・・いないっ!」
男「ここかなっ?いないなー」
4: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:31:01.30 ID:BzXsqpCd0
母「もうっ!この子はタンスの中までひっくりかえして!」
男「ごめんなさい・・・」
ムム「むむ・・・」
5: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:33:19.89 ID:BzXsqpCd0
ご主人様は学校に行っている。僕も一緒に連れて行ってもらってるよ。
男「ムム、へんしん!」
ムム「むむむーっ!」
6: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:34:16.93 ID:BzXsqpCd0
僕のご主人様、少女ちゃんと遊んでる時すっごく楽しそう。ご主人様が嬉しいと、僕も嬉しい。
男「えー、引っ越しちゃうのー?」
少女「うん。私、アローラに行くことになったんだ」
7: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:34:53.39 ID:BzXsqpCd0
ご主人様、元気ない。だから僕、あの子になろうと思う。これが、僕の特技だから。
少女?「・・・・・・」
男「あれ?君は・・・」
8: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:36:58.30 ID:BzXsqpCd0
ご主人様に新しい友達ができた。かわいい女の子だった。
女の子「男くーん!あーそーぼ!」
男「いーいーよ!」
9: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:38:18.94 ID:BzXsqpCd0
ご主人様が嬉しいと、僕も嬉しい。だのに、ご主人様が嬉しいのに、僕は嬉しくない。なんでだろ。
男「聞いて、ムム。女の子ちゃんがね、バレンタインにチョコくれたんだ」
ムム「む?」
10: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:39:03.29 ID:BzXsqpCd0
ご主人様はあの女の子とよく遊んでる。僕も遊んでほしい。
女の子「・・・・・・」
男「あれ、女の子ちゃん?」
11: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:40:29.70 ID:BzXsqpCd0
ご主人様が落ち込んでる。失恋っていうのをしたみたい。
男「女の子ちゃんがね、好きな人がいるって言ってたの。その子はね、僕のお友だちだったの」
男「・・・・・・僕、どうしたらいいのかな」
12: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:41:38.01 ID:BzXsqpCd0
女の子?「・・・・・・・・・・・・」
男「あれ、女の子ちゃん。どうしたの?」
女の子?「・・・・・・・・・・・・」ギュッ
13: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:42:17.07 ID:BzXsqpCd0
ご主人様に怒られた。
男「なんだよ・・・・・・僕のこと馬鹿にしてんのかよ」
ムム「む、むむ?」
14: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:43:13.96 ID:BzXsqpCd0
ご主人様のことをもっと知らないと。今度こそちゃんとご主人様をなぐさめてあげたい。
でも、僕はご主人様がどうしたいのか全然わからない。
お家も追い出されちゃったから、一緒にいることもできない。
15: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:44:37.86 ID:BzXsqpCd0
毎日ご主人様のことを見てるよ。でも、バレちゃだめだから、石ころとかに変身してこっそり見てる。
ご主人様はどんなことをしたら喜ぶのか、怒るのか、悲しむのか。ちゃんと知らないと。
練習もちゃんとしてる。ご主人様とお話するための練習。
16: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:45:29.91 ID:BzXsqpCd0
ご主人様が新しい女の子と仲良くなっている。ご主人様は喜んでいる。
ご主人様は、女の子と一緒にいると喜ぶ。
ムム「む・・・・・・む・・・・・・」
17: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:46:13.23 ID:BzXsqpCd0
言葉の練習の師匠ができた。いっぱいいっぱい教えてくれる。変身も上手だ。
師匠「あ」
ムム「むぁ」
18: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:46:44.11 ID:BzXsqpCd0
結構話せるようになってきた。前よりずっとずっと。
師匠「わたしはムムです」
ムム「わ、わたしは、むむ、です」
19: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:47:11.72 ID:BzXsqpCd0
師匠が人間に話しかけてみるようにって言ってた。でも、まだ不安。そう言ったら、師匠がお手本を見せてくれるって言ってた。
師匠「こうやって、人間に変身したら、もう人間の言葉しか話しちゃダメ」
ムム「む・・・・・・はい、わかりました」
20: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:48:01.27 ID:BzXsqpCd0
師匠「ねえ、そこのお兄ちゃん」
男「・・・ん?どうしたの、君。迷子?」
師匠「ううん。ちょっと聞きたいことがあるの」
21: ◆GiMcqKsVbQ[saga]
2018/03/07(水) 12:48:49.23 ID:BzXsqpCd0
ムム「むむっ!むむむっ!むむむーっ!」
師匠「ムムちゃん、言葉」
ムム「え、えっと、あの人、僕の、ご主人様、です」
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