48: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/09(金) 00:37:38.00 ID:LftnbF580
「その事についてですが、考えられる点が幾つかあります」
「1つ目は【外の人間が】知らないうちに、この領地に【入り込んでいる】可能性」
「誰かによる【単なる悪戯】に過ぎないのかもしれませんが――」
「入っていた【内容によって】は、【冗談では済まない】でしょう」
「……」 (野盗が入れていたあれは、まさにそうだろうな……)
「2つ目は【領地の人間に】潜在的な【不満を持った者がいる】可能性」
「不満?」
「ええ、【貴族は】誰しも知らず知らずのうちに【敵を作る】もの」
「【そういった輩】の中には、足を引っ張ってやろうと思う者もいるでしょう」
「生憎ですが、【自分に心当たりは無い】のですが……」
「そんなの【嘘】ですわ」
「えっ」
「嘘をつくならもう少しマシな嘘をつきなさい」
「………」 (何故こうも断言できる……?)
彼女の射貫くような視線に君はたじろいでしまう。
それを言葉に表すなら、高貴な人間が生まれ持つ”風格”という物か。
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