42: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/08(木) 01:31:38.53 ID:o3pfyMDB0
「……雨による【増水】は、【川の分岐点】を作ったり【水門を作る】事で、能動的な【水量調節】を行っていました」
「へぇ」 (水門か……かなり大規模になるけど、出来たらさぞかし見栄えが良いだろうなぁ……)
「【日照り】続きの時は【雨乞い】をしておりました」
「雨乞い?」
「はい。三日三晩【お祈りを天に捧げる】というものです」
「えっ」
「ああネプトゥヌス様。このままでは私を含めた領民全てが野垂れ死ぬ事になるでしょう」
「涸れた川と私達をどうか水で満たして下さいまし」
「御身に慈悲の心があると言うのならば、どうかその力を振るって頂けないでしょうか……!」
「――と、このような暗唱を何度も繰り返します」
「そ、そのような事を?」
「苦労のかいあってその日から2日間はずっと雨でしたわ!」
「……ハハ」 (神様もこんな脅迫じみた事を言われたくは無いだろうなぁ……)
苦笑いを彼女へ向けながら君は心中でそう思った。
……しかし、さっきの言葉は本気で言っているようだ。
意外と彼女は信心深い性格なのかもしれない。
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