398: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/05/30(水) 21:48:03.55 ID:NpexFLYa0
D―自由記述
君は頭に浮かんだ答えでは無く、口を開いて出て来た言葉を選んだ。
それは意外な程にすらすらと出てくる。
「一方については、軽装騎兵を瞬時に殲滅できれば撃退は十分可能です」
「ほう」
「殲滅後は動きの鈍い重装歩兵を矢の的に。よしんば生き残っても優位の筈」
「相手は万全な装備だと解った上での返答か?」
「……もう一方は守備に専念させ、どうにか耐えて本隊と合流……ではダメでしょうか」
「俺が聞いたのは机上の空論では無く”やれるかどうか”の客観的事実だ」
「でしたら【一方は耐える以上の成果を望めます】」
「――が、【両方向から攻められた場合はかなり厳しい】かと」
「要するに『厳しいけどやれます!』って事ですね」
「茶々を入れない」
「反省してます」
「……という訳です」
「そうか。もし出来ないと言うなら口封じをさせて貰う所だったぞ」
物騒な事を言っている。
この覆面男の事だ、本当にやりかねない。
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