23: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/05(月) 22:57:13.91 ID:8S2uPOAa0
「最後に領主様。あの方について私に申し上げる事はございませんか?」
「うっ」
「ご ざ い ま せ ん か ?」
「す、すまない」
「女ばかり選んで厭らしい……」
「誤解だ! 彼女はれっきとした――『貴族であり、能力が十分ある』」
「そう仰りたいのですか?」
「……その通りだ」
「なら――」
「?」
「なら! 女性を選ばなくてもいいじゃありませんか!」
「一体どうしたルチア!?」
「ああもう嫌! これだから領主様は大嫌いです!」
「どう反応すれば良いんだ……」
「男女の選択権があるのなら、【男を選べば良い】んです!」
「えぇ……」
「報告する事はもうございません! 失礼します!」
「あ、ちょ、待っ……行っちゃった」
ルチアはぷんすかと怒りながら部屋を出て行った。
いつもと明らかに違う彼女の様子に、僕は困惑しっぱなしだ。
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