183: ◆sh9LE6ZD.AZt[saga]
2018/03/25(日) 23:22:00.71 ID:TfCjDFtG0
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周囲はとても暗い。
空を見上げると灰を被ったような雲が一面に広がっている。
嵐の前触れを予感した君は、自分が屋敷の外に居る事を認識した。
「…様!……領主様!」
「む?」
「どうかお考え直し下さい!」
「ど、どうした……? ドミニク」
「領主様は病んでおられるのです! たかが1人の人間にそこまで執心するなど――」
「だから何がどうしたと聞いている!」
「…!? とぼけているのですか! 領主様は仇討ちに向かうと仰って……!」
「………」 (誰かが死んだのか……?)
ドミニクは何時になく激しい形相だ。
……僕は一体何処へ向かおうとしていたのか。
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