【バンドリ】氷川日菜「あまざらしなおねーちゃん」
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97:名無しNIPPER[sage]
2018/03/01(木) 09:37:14.88 ID:ueeqel/10
紗夜(日菜と私の内面が似ている……か)
紗夜(今まで、そう言われたことも考えたこともなかった。きっと私が無意識に日菜と比べられるすべての要素に耳を塞いでいたからだろう)
紗夜(だけど、改めて考えてみると……確かに似ているところがあるのかもしれない)
紗夜(それもそうだ。日菜と私は血を分けた双子なんだから)
紗夜(昔であれば、このことをムキになって否定していたかもしれない)
紗夜(でも今は……それはそれでいいと思えるようになった)
紗夜(氷川日菜は氷川日菜で、氷川紗夜は氷川紗夜)
紗夜(言ってしまえばそれだけの簡単な話だ。簡単なことを難しく考えるのはもうやめた)
紗夜(今この場に、楽しそうな日菜がいて、つぐみさんがいて、自分がいる)
紗夜(……それだけだ)
紗夜(羽沢珈琲店の窓から沈みかけた西日の赤い陽光が差し込んできていた)
紗夜(あの光の前ではみんな同じだろう。等しく誰もかれもが赤く照らされる)
紗夜(つぐみさんの穏やかな笑顔も、怒ったような、楽しそうな日菜の横顔も、きっとすました表情でいるだろう私の顔も)
紗夜(だからそれでいい)
紗夜(1つが2つあって、笑い合えたら1つで)
紗夜(それだけでいいと思った)
……後日、日菜経由で例の日記がロゼリアに知れ渡って一悶着あったり、紗夜がつぐみとまたセッションがしたくなって燐子がアフターグロウに更迭されたりするが、それはまた別のお話。
おわり
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