5: ◆bncJ1ovdPY[saga]
2018/03/01(木) 08:46:11.30 ID:FsV44GyG0
「こ、これは…?」
今度は耳元に水音が響き渡る。
液体を軽く混ぜてるか塗ってるみたいな音…なんだけど、若干粘性があるのか、ぴちゃぴちゃって音。
洗剤とかシャンプーが思い浮かんだけど、よくよく聞いてみると違うような…
「うーん…何の音なのか分からないや」
「ちょっと…貸してみて…?」
杏奈ちゃんの言葉を聞いて、イヤホンを手渡す。
そして再生ボタンを押してみると…
「うーん…これ、あれかも」
「あれ?」
「多分、マッサージに使うやつ…。この前一回だけ塗ってもらったんだけど…そんな、感じの音」
多分マッサージオイルのことだろう。実際に使ったことはないけれど、存在は知っている。
なるほど、と頷きながら改めて聞いてみる。
耳元で程良い感じに鳴り響いて…正直、クセになりそう…
「百合子さん…顔が、こう…お見せ出来ない感じに…」
「…はっ!」
杏奈ちゃんの声で意識を取り戻す。危なかった…
踏み込んではいけない領域に踏み込んでしまったみたいな感覚だけど、気にしないようにしなきゃ…
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