未来を置き去りにしてバイトをする
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75:名無しNIPPER[saga]
2018/03/05(月) 03:27:55.85 ID:huWTQLF90
それから数時間,僕はアタッシュケースを両腕に吊るし,重さなど感じぬ様子で歩く男仁さんの跡を追いかけた,

太陽はほぼ中天にかかっている.男仁さんによると昇天斎場の周りでご飯をとるという話だったが,その前に身体が限界を迎えそうだ.


ユウマ:泣き言は言いたくないけれど,かなーり大きく遠回りをするんだね

PAI:彼が私に指示したルートは最短ルートのおよそ三倍はあります.距離にして約10km.ざんねんなことに,理由は想像できます

ユウマ:監視カメラに映りたくない,とか

PAI:私もそう思います.証拠に,彼の目線を観察してみてください,一定間隔の時間おきに,周囲に注意を払っています.いったい何を恐れているのでしょうか.

あ,また距離が離れています,ユウマ.


ユウマ:はい

指の感覚がなくなりつつある中,アタッシュケースを再浮上させて,足を早める.

そうして男仁さんの1歩後ろにつく.これが部下としての正しい位置なのだと,PAIが教えてくれた.



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