70:名無しNIPPER[saga]
2018/03/05(月) 02:28:37.53 ID:huWTQLF90
しばらくして,男仁と共にワゴン車が現れた.
ワゴン車に載せられているのは,4荷の銀色のアタッシュケースだ.
「今からこれを昇天斎場へ運びます.かなり重いと思いますから,頑張ってください」
手渡されたそれを掴むと,がくっと腕が下がった,
「な,なるほど」
アタッシュケースの中で,金属同士がぶつかり合うような音がした.
男仁さんはひょいと一つ持ち上げる.
「これまで私一人で運んでいたものですから,百地さんがいると助かります」
つづけて,男仁さんはPAIをよこすように告げた.
「斎場への経路はあらかじめ決まっていましてね.その通りに移動してほしいのです」
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