未来を置き去りにしてバイトをする
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147:名無しNIPPER[saga]
2018/08/01(水) 13:40:34.45 ID:2YJgKdt60
鈴音さんについて

今日、会った中で最も繊細な印象を受けた子だった。

それは彼女が盲目である故に纏う雰囲気、そして取り巻く環境がそう感じさせる。

彼女の世界はあの斎場で完結している。

斎場で働く所以は、家族関係入れて貰えたのかもしれないし、

障害者支援法によって枠があり雇われたのかもしれない。

どちらにせよ彼女は居場所を見つけたのだ。

一つに障害者が働くことを国は推奨する。

同様にIOTチップを取り付けた人が働くことを推奨する。

逆は支援を受けられない、ぼんやりと否定される。

彼女はようやく日向に当てられた側の人間で、僕は日陰者。

羨ましいなんて口が裂けても言えないが

ともすればこうやって考え込んでしまうくらいに彼女のことが気になっている。

理由は彼女と僕は対比であり、ある意味では似ている。

鏡にうつった正反対の彼女を、僕は見ているのだ。


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