7: ◆wcclgvScCs[saga]
2018/02/28(水) 23:18:12.54 ID:cwelXzVUO
ーー
入り口を通ると病院のカウンターらしき場所についた。
何故らしきなのか、というとカウンターより先、普通なら階段や、通路があるべき場所は瓦礫で塞がれ、カウンターを主要として使えるよう様々な物が置かれているからだ。
カウンターには白衣を着た気怠げそうな男性が椅子に座りカウンターに脚を乗せて寛いでいる
「先生ーー!イチドー先生ーー! こんにちは! お元気ですか!」
「はいはいお元気でしたよお嬢さんが来るまでは、今日は検査だから早めに来るように言ってたはずですが?後ろの奴はなんですか、誰か連れてこいなんて言ってませんが」
「えっと…この人はヘルヘイムさん! 記憶喪失? らしいから連れてきたの、だから遅くなってしまったの、ごめんなさい。でも先生なら何か分かると思って!」
「ンなアホな、どこか頭を強く打ち付けたんですか?お嬢さんの知り合いだったんで?」
「? いえ、この人は道端に倒れていたの! そのままにしておくのは可哀想と思って……」
シェリーの言葉を聞いたイチドーと呼ばれる男性は、ハァ、と溜息をついてからこちらにゆっくりと歩いて来、あなたの目の前でとまると袖口から一枚のカードを取り出しあなたの目の前に突きつけた
「嬢ちゃんのスカウトかなんかなら間に合ってんですのでお帰りください、今すぐ出てかなきゃ痛い目見ますヨ」
「先生! そういう事は冗談でもやっちゃダメって隣のおじさんが言ってたわ!危ないわよ!」
「……」
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