1: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:45:39.58 ID:uWEZZrAG0
モバP(以下P)「そろそろか……」
千奈美「何、天井を見上げて。ノってほしいの?」
P「うぉっ、いたのか?!」
P「や、これはその、別にあの病気じゃないぞ」アセッ
P「そうだなぁ、言ってみれば免許の更新だ」
千奈美「はっきり言いなさいよ」
P「献血」
千奈美「……献血?」パチクリ
P「そう、献血。そろそろだな、ってさ」
千奈美「説明して」
P「へぇ。興味湧いたのか?」
千奈美「……気紛れよ」フイッ
P「さいで」
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2: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:46:32.55 ID:uWEZZrAG0
P「コレ見れば分かるよ」スッ
千奈美「献血カード、ねぇ」
千奈美「あ、裏にいっぱい書いてある……」
3: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:47:30.61 ID:uWEZZrAG0
P「俺よりずっと若い子でもそれくらい……あぁ」
P「塩見さん。あの子はよく行ってるみたいだ」
千奈美「そう」
4: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:48:30.37 ID:uWEZZrAG0
千奈美「それはそうと」
千奈美「このカードの赤色はいいわね」
P「おっ、分かってるな」
5: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:49:30.26 ID:uWEZZrAG0
P「探すならオフの日にでも手伝うよ」
千奈美「嫌よ、あなたみたいな冴えない人は」
P「センスならあると思うけどなぁ」
6: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:50:29.92 ID:uWEZZrAG0
千奈美「あら、こんな所に乞食がいるわ」
P「やめろ、心が折れる」
千奈美「乞食」
7: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:51:59.98 ID:uWEZZrAG0
P「いつも貰うのは洗剤なんだ」
千奈美「ますます献血らしくないわね」
P「マウスパッドとかカップ麺とかは時々だなぁ」
8: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:53:00.60 ID:uWEZZrAG0
千奈美「でもカップ麺なんてあるのね」
P「血液にはよくなさそうだよなぁ」ハハハ
P「んー、やっぱ人が足りないんだろうな」
9: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:53:59.64 ID:uWEZZrAG0
千奈美「柳?」
P「あれ、会ったことない?」
千奈美「また他人の担当の子の名前かしら」
10: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:54:59.39 ID:uWEZZrAG0
千奈美「献血には何歳から行けるの」
P「16歳から。19歳なら問題ないよ」
千奈美「行くとは言ってないわよ」
11: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:55:59.51 ID:uWEZZrAG0
千奈美「でもそれならそもそもがおかしいじゃない」
P「おかしい? また俺を貶すのか?」ビクッ
千奈美「そんなことしてたら一日が終わるわ」
12: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:56:59.29 ID:uWEZZrAG0
P「元々、献血の対価は金だったそうだ」
P「まぁ輸血って医療行為に貢献するなら妥当だよな」
P「でもこれが問題になった」
13: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:57:59.25 ID:uWEZZrAG0
千奈美「日付の横の200mlとか400mlっていうのは?」
P「様式の違いかな。血漿と血小板を合わせて4種類だ」
P「先ず数値の方。これはよく『全血』って言う」
14: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:58:59.33 ID:uWEZZrAG0
千奈美「ヒョロヒョロのくせに」
P「何を言うか、触ってみろ」グイッ
千奈美「きゃっ」
15: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 22:59:59.62 ID:uWEZZrAG0
P「あと座って用を、ってこれは関係ないか」
千奈美「あぁ、男はそうよね」
P「用を足すと水分が抜けて血圧が変わるからな」
16: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:00:59.85 ID:uWEZZrAG0
P「ちなみに200mlだと次回までの間隔が短い」
千奈美「当然ね」
P「実は日数換算すると200mlの方が多く献血出来る」
17: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:01:59.59 ID:uWEZZrAG0
P「気を取り直して」
P「血漿や血小板っていうのは『成分献血』なんだ」
千奈美「まさかそれだけを抽出するの?」
18: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:02:59.57 ID:uWEZZrAG0
P「待つのが嫌ならルームの予約も出来る」
P「全血の希望者を集めれば献血バスも呼べる」
P「結構手軽にやれるもんだよ」
19: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:03:59.74 ID:uWEZZrAG0
P「いやいや、ちゃんと意味があるからな」
P「さっき言った通り成分献血だと時間が掛かる」
P「そういう人は予約しておかないとかなり待つ」
20: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:04:59.68 ID:uWEZZrAG0
千奈美「随分と至れり尽くせりね」
千奈美「あなたみたいな人にも優しいなんて」
P「みたいなって……」ズーン…
21: ◆iv1d32We2.[sage saga]
2018/02/27(火) 23:05:59.69 ID:uWEZZrAG0
千奈美「私は平気かしら」
P「ケガの有無や病歴、海外の渡航歴なんかも条件になるぞ」
P「気になるなら行く前に調べた方がいい」
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