【ミリマスSS】千早「重なった鼓動と、新しいスタート」
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7: ◆uYNNmHkuwIgM
2018/02/25(日) 00:10:26.95 ID:6Xf+W2fS0

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765プロシアター
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『ありのままの自分を探す』

なんだかいろんなところでよく聞く言葉だけれど、現実はそんなに簡単ではなかった。

きっと、贖罪と宿命の鎖は私を縛り上げながらも、同時に突き動かしていたのだと思う。

私は、それに従っていればいいだけのマリオネットだった。いざ鎖が断ち切られてしまうと、自分で歩く方法さえ知らない空っぽのマリオネット。



そうやって動けずにいる私に、新曲の話が舞い込んだ。今日はその説明を聞くために、シアターを訪れた。

静香「千早さん!おはようございます!」

シアターの事務室に入ると、元気な声で最上さんが挨拶をしてくれた。いつもより半音高い声。きっといいことがあったのだと思う。

千早「おはよう、最上さん」

対照的に私の声は半音低かった。新しい曲を貰える日なのにもかかわらず、やっぱり肩にのしかかった重みはそのままに重い。

静香「千早さん!あの、新曲のデュエット、よろしくお願いします!」

最上さんはまっすぐ私の目を見てそう言った後、ぺこっとお辞儀をした。最上さんの目はワクワクが抑えきれないような、キラキラした目だった。

失礼な話だけれど、こんなに嬉しそうで楽しそうな最上さんは珍しい。いつも何かと戦って、ピリピリしている印象だから。

あれ?とその前に、今最上さん『新曲のデュエット』って...?

千早「最上さん...もしかして新曲をデュエットで歌うのは...?」

静香「あぁ、ごめんなさい!もしかしてまだプロデューサーから聞いていなかったですか?」

静香「次の新曲、私と千早さんでデュエットを歌うんです!憧れの千早さんと2人で歌える日が来るなんて、嬉しいです!」

 


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