【ミリマスSS】千早「重なった鼓動と、新しいスタート」
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21: ◆uYNNmHkuwIgM
2018/02/25(日) 00:24:44.98 ID:6Xf+W2fS0

最上さんは『はい』と小さく返事をした後、うーんと考えるような素振りを見せた。

もごもごと逡巡した後、頰を赤らめて上ずった声で言った。

静香「あの...静香って呼んでもらえませんか!?」

あまりの唐突なお願いに驚いてしまう。ポカーンとしたまま言葉を返せずにいると、最上さんが耳まで真っ赤になって言葉を続けた。

静香「あのあのあの千早さんに『一緒に』って言ってもらえてさらにお願いするのは贅沢かなって思うんですけどもっともっと一緒に頑張るには名前で呼んでもらえたら身近になってそれで近くで勉強gtg'jpmdgwh」

あぁ、慌てすぎて何を言いたいかわからないうえ、最後には言葉になってすらいなかった。

なんだかとても可愛らしくて、笑いがこぼれてしまう。あぁ、最上さんの顔がさらに赤くなった。ごめんなさい。

コホンと調子を直して、リクエストに応える。

千早「一緒に頑張りましょう...静香」

静香は噛みしめるようにその言葉を受け止めて、『はい!』と元気に答えた。

あぁ、肩肘張らずとも先輩って簡単になれるのかもしれない、なんて思ってしまう。

どうやら、世界はまだまだ私の知らないことばかりみたい。ひとつひとつ知っていこう。みんなと、この場所で。

そして見つけたい、本当の私を。私の歌を。

心地よく弾む心臓の鼓動、きっと私は楽しみながらそれを探すことができると思う。


END

 


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