10:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:04:25.63 ID:60BbHll00
「えっと、みくは一人でも帰れるので……」
失礼しますと頭を下げて、楓さんから逃げるようにして走り出した
後ろからPチャンと楓さんの声が聞こえた気がしたけど、気にしない
11:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:09:10.68 ID:60BbHll00
はぁ……みく何やってるんだろう
ベンチに座って、ため息をひとつ
白い息がふわりと登って、やがて消える
12:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:12:16.95 ID:60BbHll00
嘘はついてほしくなかったかな
二人で出かけるなら、そう伝えてくれてもいいのに……
そりゃあ、みくもいい気分じゃないけど……それでも嘘をつかれるよりかは全然良いよ
13:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:15:23.22 ID:60BbHll00
「ここにいたのか……」
みくとお月様の間に見慣れた顔
「ほっといて、猫ちゃんは気まぐれなの」
14:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:19:42.41 ID:60BbHll00
「都合が良すぎると思わない? みくに嘘までついて」
「あれは確かに俺が悪かった、すまない」
頭を下げるぐらいなら、最初からやらなければいいんじゃないかな
15:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:26:26.20 ID:60BbHll00
「どうせ大した理由じゃないんでしょ? お疲れさまでした」
適当にお辞儀をしてから、Pチャンに背中を向けて歩き出す
今日は李衣菜ちゃん呼んでたくさん愚痴っちゃおうかな
16:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:28:58.80 ID:60BbHll00
「楓さんとお酒飲んだり、ご飯食べに行くんじゃなかったの?」
「トップアイドル様に手なんか出せるかよ、明日から飯が食えなくなる」
ふぅん、そっか
17:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:37:38.54 ID:60BbHll00
あ……確かに最近は毎日みたいにPチャンと帰ってたかも
「楓さんは……みくちゃんのプレゼントなら私が選びませんと! とかつまらないダジャレ言って、な?」
楓さんはぶれないにゃあ……
18:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:45:34.18 ID:60BbHll00
「すまない。みくのためと思って動いたけど……この通りだ」
「謝るのなんて誰でもできるよっ! なんで? ……なんでみくに……」
気持ちが抑えられないや、もう自分でもどうしたらいいのかわからない
19:名無しNIPPER[saga]
2018/02/22(木) 20:49:33.45 ID:60BbHll00
「みく……」
Pチャンがみくに少しずつ近づいてくる
「見ないで……泣いてる顔見られるの、嫌だから」
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