4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/22(木) 08:40:33.42 ID:gJQnAjCL0
菜々ちゃんが言い終わるとステージは暗転した。お客さんのざわつく声をよそに、私は袖からステージ真ん中へ、菜々ちゃんの隣へ駆け寄る。暗闇の中で、菜々ちゃんがこっそり笑った気がした。音楽がかかると同時に、ライトが私たちを照らした。眩しさで周りが一瞬ほとんど見えなくなる。割れんばかりの歓声が上がった。
曲は、『おねだりShall We〜?』。ピンク色の光の海が眼下に広がり、スポットライトは真夏の太陽のように私を焦がした。
「子猫ちゃんたちーっ、今日はみくの誕生日ライブに来てくれてありがとにゃ! このままどんどん行っくよー!!」
出だしに煽って会場はさらに盛り上がった。体がポカポカと温かくて、テンションもいつもより高い。煽り方の上手い、ロックな彼女のおかげで、一年前に比べたらずいぶん良い煽りになったかもね、と私は思った。
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