50:名無しNIPPER[saga]
2018/04/25(水) 21:27:46.64 ID:VNhiJr+O0
車内
佳奈多「…………ああもう……くっそ〜……ブツブツ…」
理樹「………ええと…」
佳奈多「……高校の頃の知り合いが急に遠い片田舎に呼び出したかと思いきや身体はぼろぼろ、何故か着ているのは病院服、オマケにその死にそうな顔!絶対変な事に巻き込まれたわ!もう、なんで乗せたのかしら私ったら!こっちはあなたのせいで小言言われながら当日に有給取ったのよ!?」
理樹(ここまで言われると電話で半泣きになりながら二木さんに助けを求めたのが急に申し訳なくなった。時間がなかったため、あまり深い事情は話せなかったにも関わらず二木さんはよく僕を助けたものだ。おそらく死にそうな声で助けを求めたせいか判断力が鈍っていたんだろうけど)
葉留佳「ふっふっふっ…それでも助けてくれるおねーちゃんはやっぱり優しいなぁ」
理樹(後部座席で倒れるように寝かせてもらいながら二木さんの怒声を聴き続けた)
佳奈多「今にも死にそうだからまだ全部の事情を説明させるのは勘弁してあげるわ。だけどひとつだけ答えなさい!」
理樹「な、なに?」
佳奈多「今やらかしてること、棗先輩や葉留佳に顔向け出来るような事なんでしょうね?」
葉留佳「……ふふっ!」
恭介「ふっ……」
理樹「うん。きっと二人も見守ってると思う」
佳奈多「……そう、ならいいわ。とりあえず寝てなさい」
理樹(僕はそこで緊張の糸が切れたのか催眠術にでもかかったかのように気を失った)
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