59:王道大好き ◆v.O0B1pY4E[saga]
2018/02/20(火) 13:47:16.59 ID:SBD+59JNo
広場で女は演説した
「我が名は、ビュティ・フレンドリー
今日から私が町長になる」
「町長の姉じゃないか…」「さらなる悪政か…」「怖いわ…」
町人がささやき合う
町人にとっては、彼女は町長の怖い姉だからだろう
ビュティは悲しそうな表情を浮かべたが、すぐに決意の表情に変えた
この町を治めるものとして、こんなことじゃ悲しんでいられないのだろう
「私は前の町長と違って、善政を敷くつもりだ
税率も20パーセントまで下げる」
『え?』
町人達は驚愕の表情を浮かべている
町人達の価値観も、町長の姉=悪から、反転しつつあるのだろう
「私は信じられないだろう、だけど時間をかけて信じて行ってほしい
私が善政を敷く、しっかり町を治めるから」
宿屋の主が言った
「過ちを犯した女ぐらい信じられなくて、何が男でぇ!」
「そうだよ、うちの人の言う通り!」
宿屋の奥さんが、笑いながら宿主に賛成する
「まぁ、私は女なんだけどね。ハハハ!!」
奥さんは豪快に笑った
「余計な事言わなくていいやい!」
宿主も笑う
場の空気が、変わった気がした
「信じて、見ようかな」
「過ちはだれにでもあるしね」
「女だけど許す!」
これから町はビュティにより、幸せになって行くのだろう
これから旅人は豪快な宿主に迎えられ、この町を楽しんでいくのだろう
きっとそうなる
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