【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」いちご「その45じゃ」【咲-Saki-】
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◆t2KkLw8Fc7QA
[saga]
2019/12/24(火) 21:15:47.39 ID:xHPNQq1S0
〜二年目9月四週水曜
〜朝の鍛錬
春「――はい、今日はここまで」
京太郎「……ふぅ。ありがとうございました」
春「コントロールもうまくなってきた。これなら、見分けもできるようになってるはず」
京太郎「見分けってのは?」
春「前の京太郎は、見えるようにはなってるけど、それが人間なのかそうでないのか、危ないか危なくないか、その見分けができてなかった」
京太郎「あー、確かに……思いっきり見ようとしてたもんな」
春「私が教えなかったせいもあるけど、見分けそのものが難しい、ということもある」
春「だから、普段は私たちが一緒にいて注意していたたけど、そろそろ次のステップに移る時期……京太郎ならできるはず」
京太郎「なるほど……春がいつも隣にいたのは、そういう理由もあったんだな」
春「私が一緒にいるのは、それが理由じゃないけど」
京太郎「……そっか」ポリポリ
春「そう」
京太郎「……で、見分けってどうすればいいんだ?」
春「常に、視覚に力の影響を届かせておいてほしい。やってみて?」
京太郎「ふぅん……んー、こんな感じか……目が疲れそうだな」キアイー
春「慣れれば無理なくできるようになる……そうしてると、人間じゃないのは周囲にモヤが見えるはず」
京太郎「なるほど……」
春「色が緑なら安全。そこから黄色に近づいて、赤くなるにつれて危ない」
京太郎「ゲームの体力ゲージみたいだな……」
春「安全といっても、害がないわけじゃないのもいる。モヤが見えたら、そっちは見ないようにして」
京太郎「わかった」
春「じゃあ、今度こそ本当に鍛錬はおしまい。目の訓練だけは、忘れずに続けておいて」
京太郎「ああ、そうする……前みたいなことになって、春が危なくなるのは御免だからな。ちゃんと練習しとくさ」
春「私は大丈夫」
京太郎「大丈夫じゃないっての……あのときはなんとかなったけど、本当に危なかったし、起きたあとも心配したんだからな」
春「心配したのはこっち」
京太郎「う……ま、まぁほら、どっちも無事だったわけだし……」
春「うん……だから京太郎、あんまり無茶しないで。私も、京太郎が危ないのはいや……助かるなら、一緒に助かりたい」
京太郎「……ああ、そうだな。春だけじゃなく、自分もしっかり守らないとな」
春「うん、お願いします」
京太郎「……春のことも守りたいんだぞ?」
春「それは……そのくらいになったら、お願いします」
京太郎「手厳しい……」
春「ふふっ」
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