【安価】京太郎「派遣執事見習い高校生?」いちご「その45じゃ」【咲-Saki-】
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211: ◆t2KkLw8Fc7QA[saga]
2018/12/29(土) 15:57:18.46 ID:S1bEXKr20

〜それから一週間後

〜二年目9月二週月曜

〜朝

春「――はい、お疲れ様でした。今朝のお務めと修練はここまでにします」

京太郎「ありがとうございました……さて、朝飯の支度をしないと」

春「私も手伝う」

京太郎「春はゆっくりしてていいんだぞ」

春「旦那様にだけ家事をさせるわけにはいかない」

京太郎「俺はどっちかというと執事だし……旦那様というか、主はむしろ春のほうじゃ……」

春「じゃあ主として執事の仕事を手伝う」キリッ

京太郎「……はいはい。まぁ毎朝のことだし、もういい加減、こうして断るのも失礼だよな」

春「そういうこと」

京太郎「では――よろしくお願いいたします、お嬢さま」

春「……それはなかなか。学校でも、一回だけそれでお願い」

京太郎「え……まぁいいけど。だったら、部活中じゃないほうがいいな」

春「いや、部活中で!」

京太郎「な、なんかよくわからんが、わかった……って、しゃべってる場合じゃない。飯と弁当の準備だ」

春「はい。あ、それからお父さんとお母さんも、お昼は京太郎のお弁当がいいって言ってた」

京太郎「あ、はい……ならせっかくだし、昨日仕込んでおいた角煮を使うか。本当は、夕飯用だったんだけどな」

春「なら、帰りは夕食の買い物に行かないと」

京太郎「だな。ちょっと早めに部活は抜けさせてもらおう……って、大丈夫かな。こまちゃん、コクマの選抜も近いのに」

春「今日は初美さんがオフで、コーチに来てくれるって言ってたから平気」

京太郎「ならいいか。よし、じゃあ忘れないようにしよう」

春「朝はどうする?」

京太郎「昨日いただいた干物をメインにしよう。それと、玉子焼きにアレンジを考えたから、それは俺が。で、味噌汁の具なんだけど――」

春「ん、わかった……それなら――」


滝見父「ははは、なかなか睦まじくやっているようだな。善哉善哉」

滝見母「ええ、あなた。あんな上機嫌な春の姿、なかなか見られないですよ」

滝見父「京太郎くんがいないときの寂しげな姿や、電話やメールを確認した瞬間に輝く様も、捨てがたいものだったがな」ハハハ

滝見母「人に感情を伝えるのが苦手なあの子だから、こんな風に恋愛できるか少し不安だったのだけど……京太郎さんのおかげね、これも」

滝見父「機微を察するのが得意だからなぁ、彼は。それに引っ張られてか、春の表情もわかりやすくなっている」

滝見母「ええ、本当に……そろそろ、他家にも根回ししておこうかしら」

滝見父「ははは、気が早いぞ。二人ともまだ若い、可能性はいくらでもあるのだ。他家の娘さん方も、それはそれは魅力的だしな」

滝見母「それはわかっています、だからこそですよ。あんないい子、狙われていないわけがないんですから」

滝見父「だとしてもだ。若人の恋愛に大人が嘴を挟んで、よい結果を迎えた例などない……彼が一番、そのことを知っている」

滝見母「……そうでしたね。だからこそ、姫様のアピールが怖いんですけど」

滝見父「そうさな……姫がご当主になるまで彼が独身なら、それはえらいことになるだろうなぁ。はははは」

滝見母「そこまでいくと、全員の共有財産になっていそうね……」



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