【艦これ】秘書艦、気合! 入れて! 行きます!
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3:名無しNIPPER
2018/02/17(土) 14:31:36.67 ID:WQW7LuH70
 その後も。

「司令! アイスティーを淹れました!」

「すまないな……。んっ……? ああ。そうか。比叡、アイスティーを作るなら、一度湯で茶葉を煮出してから冷やしてくれ。最初から冷水では味が薄い」

「えっ、そうやって作るんですか?」

「えっ」

 他にも。

「せっ、せめて司令の出来ない開発で頑張ろう……。むしろ、これまで失敗したら……」

 そう言って、工廠へとやって来た比叡。狙うは46cm砲だが……。

「…………」

 謎のペンギンのような生物を前に、完全に轟沈した比叡だった。


 
 そうこうしている間に、時刻は一九○○。晩御飯の時間である。

「しっ、司令〜……」

「どうした?」

「今日は、失敗ばかりでごめんなさい……。お詫びと言っては何ですが、夕食にとカレーを作ってきました……」

 そう言って、比叡は提督の前にカレーを置いた。

 提督も、出していた書類を片付けて夕食の準備をする。

「では、いただきます」

「はい、どうぞ……」

 カレーを掬って、一口食べる。

「どっ、どうでしょうか!」

「う、む……」

「……司令?」

 提督は、一声も発さずカレーを食べきると、ゆっくりと席を立った。

「すまないがドッグに用を思い出した。片付けを頼む」

「えっ、ちょっと司令!? 感想は!」

 手を伸ばす比叡を余所に、提督は足早に部屋を出て行く。

「…………」

 ポツンと残された比叡は、皿に残っていたカレーを指で掬って舐めてみる。

「……不味い」



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