ロールシャッハ「嵐を呼ぶ、救いのヒーローたち」
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85:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/16(金) 19:23:36.69 ID:Hc5+hFg+0
カスカベ市内 野原家宅へ続く路上
ひろし「ふー、今日はきっちり定時で帰れたなー」
「しんのすけに土産も買ったし!」
「アクション仮面とカンタムロボ、今のあいつにどっちがいいかわかんないから……
どっちも買っちまったけど……」
「いいさ。少しは気が晴れるよな」
ひろし「でもなんだってこんな騒がしいんだ……?」
ひろし「たーだいまーっ! しんのすけ、いるかーっ!」
みさえ「あらあなた、お帰りなさい。ごめんね、今またむさえが来てて、お風呂空いてないんだけど……」
ひろし「いーのいーの、風呂なんかあとあと!」
スンノケシ「あ、しんちゃんのお父さん!」
ひろし「おみやげだぞしんのすけ!」
紙袋をテーブルに置くひろし。
スンノケシ「あの、ボクはブリブリ王国の!」
ひろし「また懐かしい話出しやがって、冗談抜き抜き!」
みさえ「ちょっと、あなた……」
ひろし「ん?」
みさえ「今日のしんちゃん、なんだか様子がおかしいの」
みさえ「すごくいい子っていうか……シロの餌もあげてあったし、服もたたんで……」
ひろし「いいことじゃねーか。それがどうした?」
みさえ「……もしかして、ずっとこないだのこと……」
みさえ「いい子にしてれば、アクション仮面が帰ってくるとか……思ってるんじゃないかしら」
ひろし「…………」
テーブルに登ろうとするひまわり。
ひまわり「た、たやっ」
みさえ「ダメよ、これはお兄ちゃんの」
スンノケシ「よく聞いてください、ボクはブリブリ王国の」
ひろし「……しんのすけ」
ひろし「無理にいい子になろうとするな。そんなことしなくていいんだよ。
父ちゃんと母ちゃんはな、そんなお前は見たくないんだ」
スンノケシ「……」
ひろし「……しんのすけ、開けないのか」
スンノケシ「いえ、これは…………」
スンノケシ(しんちゃん……)
スンノケシ(一体なにがあったんだろう……)
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