ロールシャッハ「嵐を呼ぶ、救いのヒーローたち」
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72:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/16(金) 18:54:37.09 ID:Hc5+hFg+0
日誌 ロールシャッハ記
2000年 6月29日
状況が一転した。俺が追われる身となっている。
警察だけではない。煽動された市民もともに……
なぜメディアは俺を嗅ぎつけたのか?
この国がそもそも、俺がいることをよしとしないのか。
違う。
考えられる原因は――コンピュータ・ウィルスだ。
俺の携帯電話も、グロリアのものも、すべて一様に機能していないのもそれが一因だろう。
つまり……敵の手に渡ってしまった。
シンノスケたちが心配だ。すぐに安否を確認せねば。
そしてこの電波ジャックは、俺を消そうという魂胆であることは疑いを持たない。
カスカベ一帯の人間が、俺の敵に仕立て上げられている……
頼りとなるのはグロリアと、シンノスケたち、それとルルという――
いや。それも違う。
頼りになる者など誰ひとりとしていない。
俺は腑抜けていたのかも知れない。
その甘えがこの事態をもたらしたとも言える。
俺が頼れる者は、俺だけだ。
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