ロールシャッハ「嵐を呼ぶ、救いのヒーローたち」
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202:名無しNIPPER[saga]
2018/02/24(土) 20:31:43.24 ID:e8929ruk0


『!』

刹那、同時に突きだされる拳。
互いの拳が互いの胸を突き、そのどちらもが手首までをめり込ませている。

ヘクソンの唇から血が流れる。
ロールシャッハのマスクの下、痣のように血がにじんでいく。


ロールシャッハ「……MMMM…………」

        「UK,UU…………AAK」


拳を引き抜くロールシャッハ。
手袋は血に染まっている。


ロールシャッハ「KUFF,KUFF」


ロールシャッハ、膝をつく。
マスクから漏れたおびただしい血が首筋へ流れる。

ヘクソン「……それが、俺とお前との差だ。ウォルター……」

    「いや、ロールシャッハ」

ロールシャッハを見下ろすヘクソン。

ヘクソン「やはり、拳ひとつでは足りなかったか」


「俺たちは互いに絶望した。自らの立つ世界に」

「崖へ飛び込んだのだ。俺は抵抗しなかった。深淵へ向かって」

「お前は飛んだが、しかし落ちなかった。
 切り立った岩に刻まれながら、しがみついていた」

「その傷では登ることはできない。だがお前は落ちることもしない」


ヘクソン「ただじっと、俺の居場所をにらみつけている」


ヘクソンの胸には、風穴が開いている。





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