9: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2018/02/11(日) 19:11:08.99 ID:WHLsH0iX0
女「……私、もう行かなくちゃ」
男「おうチョコは任しとけ!」
女「本当に本当にありがとう。またね!」
男「ああ、またな」
そう言って彼女は重い荷物を下ろしたかのように、軽やかな足取りで階段を駆け下りていった。
男「……」
男「……」
男「……ああぁあぁ〜!」
静まり返った空間で独り、溜息と悲鳴の入り混じった奇声を上げる俺。
友達。義理チョコ。
死ぬ。なんかもう死にたい。
消えてなくなりたい。
誰か俺を、俺を素粒子レベルで分解してくれ!
俺が死ぬのは明日じゃなかったのか! 神様!
男「……」
男「…………」
男「………………」
男「……部活、行くか」
階段を上るときは、ふたりですることばかり考えていたのに。
下りの俺は、どこまでも独りだった。
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