元ブラック鎮守府で好き勝手する新人提督の話
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18:名無しNIPPER[saga]
2018/02/12(月) 17:33:45.86 ID:fw1aJ5480
「ば、馬鹿な……」


 正に瞬殺。榛名の合図を聴き、長門の脳が腕に力を入れろと命令を下すまでの無防備な間に勝負は決まった。


「分かったか?深海棲艦に唯一対抗できる力を持っている点を考慮しても、お前達が立っているのは化け物のスタート地点に過ぎない。本物の化け物は俺だよ」


 ダメージを受けた訳ではない長門は、起き上がろうと思えばすぐに起き上がれるはずだった。しかし、生物としての本能がそれを全力で阻止していた。明らかな上位者に対して生物が取るべき行為は『降伏』のみ。


「……質問をしてもいいだろうか?」

「おう、構わねえぞ」

「お前……いや、貴方は私達を、艦娘を何だと思う?」

「ん〜……ちょっと強い小娘だな。心配すんな、鍛え上げて俺以外の誰にも負けねえようにしてやるからよ」


 初めて接した上位者。肩書きの上だけのような偽物の上位者ではなく、単純に強大な力を持つ本物の上位者。気付けば長門は涙を流していた。


「榛名、天龍、龍田……この御仁こそ、私達の提督だ」


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