【咲-saki-】久「いくわよ…咲、憧、穏乃、淡」
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36:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/11(日) 19:17:03.18 ID:ehW0saUd0

そう言った咲の声は、今にも泣きだしそうで弱弱しい声だった。

しかし、そんな事はまるで意に介さないようにして憧は軽い声色で、しかし咲を包み込むような優しい気持ちで咲に言葉を返した。


憧「はぁ…咲、それって麻雀自体が嫌いなんじゃなくて、咲が打っていた家族での抑圧された麻雀が嫌いなんでしょ?」

咲「え…?」

憧「だって、そうでしょ? 咲は麻雀が嫌いなんて思ってないじゃない。みんなが楽しめないから、みんなが楽しめるようにって自分自身を抑えつけて…それじゃ、咲が楽しめるわけないでしょ?」

咲「でも…」


憧「大体、私たちは麻雀をお年玉の為にやってるわけじゃないのよ? 単純に強くなりたい、全国で優勝したいっていう思いで麻雀をやってるの」

憧「咲にぼろ負けしたからって誰も文句なんて言わないわよ。あっ、私はそんな簡単に咲に負けたりしないと思うけどね」

そう言って憧は不敵に微笑んだ。

咲「憧ちゃん…」

咲は憧の名前を呼んだ後、何か決心したようにして言葉を紡ぐ。


咲「そう、だよね。私、淡ちゃん達に謝るよ。それでちゃんと事情を説明してもう一回頑張ってみたい」

咲「憧ちゃん…本当に、本当にありがとね」

咲は、目から零れ落ちそうな涙を擦って、少しだけ微笑み、憧に言った。


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