【咲-saki-】久「いくわよ…咲、憧、穏乃、淡」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/02/11(日) 18:17:07.08 ID:ehW0saUd0
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咲が入部すると言った日の放課後。
初めての5人での練習、1年生4人が卓を囲み、久がそれを見ていた。
本来なら、念願の5人目が加入して和気あいあいとした練習風景になるはずだった。
しかし、淡が何度も何度も咲に文句をつけるので部室の雰囲気はぴりぴりと重苦しかった。
咲は、そんな淡の態度に委縮してか、自分を殺した麻雀をするが、それさえも淡に見抜かれ指摘され、咲は素人目に見ても、明らかにおかしい麻雀の打ち方をしていた。
そして、ついに我慢の限界が来たのか、淡が咲を睨みつけ、言い放つ。
淡「私、サキの打ち方嫌い」
咲「…っ」ビクッ
憧「ちょっと、淡!」
淡「だって、私分かるもん。サキが手を抜いてるの。多分…いや、絶対にすごく強い…なのにサキは手を抜いてる」
淡「サキと打ってても全然楽しくない」
憧「ちょっと淡! あんた、言い過ぎよ! 咲は、麻雀が…」
憧が言いかけた言葉を遮るようにして咲が口を開く。
咲「いいの、憧ちゃん。私が悪いんだから…みんな本気でやってるのに、私はいつまでも臆病なまま…。頑張りたいのに、どうしても、あと一歩の勇気が出ないの」
咲「みなさん、部活に入るとか期待させちゃったのにすみません…。ただ、もう1回考え直させてください…」
今にも泣きだしそうな声で、なんとか言葉を絞り出し、咲は俯いたまま部室を後にする。
憧「ちょっと咲!」
そう言って、憧が咲の後を追う。
扉が閉まるバタン! という音が響いた後、麻雀部は静寂に包まれる。どのくらい気まずい空気が流れただろうか。
静寂を切り裂いたのは、久だった。
久「淡、あなたの気持ちよく分かるわ」
淡「…」
淡はぶすっとした態度を崩さない。
久「淡、穏乃も、これを見てみて」
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