2:名無しNIPPER[saga]
2018/02/09(金) 18:03:58.51 ID:mb4a/myF0
戦士「いくらなんでも、その態度はないだろう。こちらも貴重な時間を削って、お前のおままごとに付き合ってあげているのだ」
僧侶「戦士殿の仰る通りです。勇者という看板が無ければ、あなたはケツの青い小童。自分が非力な存在であることを認めなさい」
魔法使い「そうね。アンタどこまで自分勝手なの? 世界の危機より、自分の命の方が大切ってわけ?」
勇者「いや……ははは……。国の憲法で決まっているというか……俺も魔王を倒す前に処刑されるなんてみっともないし……」
勇者「俺だって旅立ちたいのは山々なんだよ。まだ幼かった頃、教会の神父様から世界のことを教えてもらったんだ」
勇者「どうして海は塩辛いのだとか、空はどこまで続いているだとか、森の樹々はなぜ青々と茂っているのだとか……」
勇者「だからさ、俺だって世界を旅したい。この国を抜け出して、法律や身分の鎖から飛び出して、もっと自由に駆け巡りたいんだよ!」
戦士「実行すればいいではないか」
勇者「できないな!」
僧侶「法律の鎖を飛び出す。すなわち違法な密入国も、目的のためなら辞さないということではないのですか?」
勇者「違うぞ! 処刑されるのはいやだ!」
魔法使い「アンタね……」
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