7:名無しNIPPER
2018/02/09(金) 00:01:01.06 ID:kd0Dc5wl0
「いらっしゃいませー、こんばんはー」
挨拶に手を挙げて返し、わたしはコミック、週刊誌の前を通り抜けてドリンク棚、そしてそこさえも素通りしておにぎりのコーナーへと向かいました。既にカゴは用意してあります。
鮭、明太子、昆布、おかか、シーチキンマヨ、梅干し、牛カルビ。納豆巻きと稲荷、五目に赤飯も下段に。上段には煮卵焼豚やらオムライス風やらの変わり種。……風? 風ってどういうことなんでしょうか。オムとライスがセットになっていれば、形態はどうあれオムライスなのでは?
赤城さんに尋ねようと振り返っても彼女はいませんでした。そうです、いまはわたし一人。孤独に買い物を済ませなければなりません。
赤城さんは食通ですから、そんな彼女がいないことに、一抹の不安を覚えてしまいました。
……一度落ち着きましょう。二五になってもコンビニで満足に夜食さえ買えないなど、あまりにも社会生活不適合です。
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