3:名無しNIPPER
2018/02/08(木) 23:59:07.70 ID:gnAxgCMv0
暗闇、潮風、火薬、砲弾、戦闘機。螺旋状にそれらが絡み合った死地から無事に生き返ったわたしたちではありましたが、当然のように疲労困憊でした。生の実感に震える暇すらなく、ぼやけた視界をこすりながら、寒さを堪えて口は真一文字。
その中にあって、川内さん、彼女は一体どこからエネルギーを捻り出しているのでしょうか。出航時よりも帰投時のほうが元気にすら見えました。
彼女は港に着くや否や、水面を一蹴りして陸へと降り立ち、どこかへ走り去ってしまいました。
「よっこらせ、っと」
桟橋から、その小柄な体すら鈍重に感じるとでも言いたげに、至極ゆるりとした動きで龍驤さんが陸へと上がっていきます。ぽっくりに似た艤装にも関わらず、とてもきれいな立ち姿でした。
金剛さん、霧島さん、青葉さん。残る三人も続いていきます。
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