222:名無しNIPPER[saga]
2018/08/09(木) 15:20:24.22 ID:ZdvxIxQI0
【文化祭 1ー8】
二度目の公演を終え、ふらっと部室に立ち寄ると、俺以外の三人の部員が揃って談笑していた。
「やー、白石くん。楽しんでる?」
と胡依先輩がこちらに向けて手をあげる。
「シノちゃんがどうしても私とまわりたいって言うからさ、いっぱいいろんなとこ行ってたの」
その言葉の通り、たしかにテーブルには景品っぽいものや食べ物が置かれている。
ちらと東雲さんの様子を窺うと「違うよ」と首を横にふるふる動かしている。
「……で、そらそらくんと出くわしてさー。ジェットコースター乗ろうとしたらシノちゃんが隣でビクビクって……」
こらえきれなかったようにふっと吹き出す。
俺に目を向けていた東雲さんの顔はみるみるうちに赤く染まっていく。
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