11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/08(木) 12:03:52.39 ID:y9oIC/NP0
曲が佳境に差し掛かるあたりで私は校門をくぐった。
昇降口に見覚えのある小さい後姿が見える。
黒木さんだ。一瞬挨拶してた明るい髪色のツーサイドアップは根元さんかな。
「おはよう」
私が声を掛けると黒木さんはびっくりしたように振り返った。私もちょっと戸惑ったもののそのまま続けた。
「いつも同じ時間くらいに登校してたんだね」
「えっ…あっ…うん…そう…」
黒木さんはぎこちなく返事し、目を足元に泳がせた。そんなに驚かせちゃったかな…。
昼休みの話もしようかと思ったけど、目の前の黒木さんを見てるとどうにも切り出せなかった。
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