12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/02/08(木) 08:09:10.64 ID:9Wp9vh8Yo
「それから演劇部の先生や両親にも話をして……。みんな、頑張れと送り出してくれました」
友人たちには応援され、大人の理解も得られている。
正直な話、芸能界なんて博打みたいなものだから。
実力はあっても基本は伸るか反るかの運任せ、
合格を伝えた後で親から「やっぱダメ」なんて言われることも無くはなく。
「最上さんトコもなぁ……これぐらい頭が柔らかけりゃ」
思わず呟き、遠い目。
まあそういう場合は大抵子供が内緒で応募してるパターンなんだけどね。……いかん、話が逸れた。
「だから……みんなががっかりしないように、絶対、合格しなくちゃ……」
ついでに田中さんの小さな呟きも聞き逃してしまうところだった。
その時僅かにそっと伏せられた視線、一瞬浮かんだ影はすぐに
「それでは面接は以上になります。ありがとうございました」と、上機嫌な律子の言葉で掻き消された。
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