34:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/03(土) 00:41:33.57 ID:vBuyWfgt0
「……でも」
長い永い独白の後、彼は何かを振り払うように続けた。
「俺はここで、希望に出会った」
冷え切ったもう片方の手のひらで、彼はボクの右手を優しく包んだ。
「……本当は、これは言わないつもりだったんだけどな」
苦笑いを浮かべながらそう言うと、ボクの手を軽く握りしめる。
脆いガラス細工を触るかのように、恐る恐る。
60Res/34.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20