赤いまゆ
1- 20
1:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:08:33.98 ID:Y+lMrNdLO
日が暮れかかる。人は退勤すべき時だが、おれには仕事の終わりがない。暗い事務所で薄ぼんやりと光るディスプレイに向かい続ける。街中にこんなに人が歩いているのに、俺がそこにいられないのは何故だろう……?と、何万遍かの疑問を、また繰り返しながら

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage]
2018/01/31(水) 18:11:01.43 ID:9nMCeXj9O
俺は射精した


3:名無しNIPPER[sage]
2018/01/31(水) 18:12:26.15 ID:9nMCeXj9O
このままではいけない
そう感じた俺はディスプレイに映る女の尻をボタン一つで消しとばした


4:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:12:34.12 ID:Y+lMrNdLO
ちょっとした休憩でトイレに行ったりすると、廊下やトレーニングルームには時折アイドルの忘れ物なんかが落ちていて、俺はなおのこと嫌になった。アイドルの残滓は横目でおれを眺めながら、プロデューサーさん、休みましょう?と問いかけてくる。まったくおれも休みたい。だが休めないんだ。おれは決まった休日もないし、それに休暇取得の自由もない。そこについては、やはりまったく納得のいく理由がつかめない。


5:名無しNIPPER[saga]
2018/01/31(水) 18:13:08.63 ID:Y+lMrNdLO
仕事は毎日やってくる。時間が来れば出社しなければいけない。出社するためには帰る時間がいる。そんならおれの休みが無いわけがないじゃないか。

ふと思いつく。もしかするとおれはなにか重大な思い違いをしているのかもしれない。休みが無いのではなく、単に忘れてしまっただけなのかもしれない。そうだ、ありうる事だ。例えば……と、俺はカレンダーを眺め、偶然目についた数字にピントを合わせ、思った。この日がおれの休みかもしれないではないか。無論ほかの日と比べて、とくにそういう可能性がある訳では無いが、それはほかの日にも言えることだし、またそれはおれの休みであることを否定するなんの証拠にもなり得ない。勇気を奮って、俺は携帯を取り出した。


20Res/7.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice