1: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:38:46.38 ID:TQNHvuCu0
(1月8日)
ありす「プロデューサーさん。来週の1月15日が何の日かご存知ですか?」
P「いや、何かあったっけ?」
ありす「ふふふ…プロデューサーさんもチェックが甘いですね。特別に教えてあげましょう♪」キラ-ン
ありす「来週はそう! いちごの日なんです!」カッ!
P「ほー」
ありす「いちごの日なんです!」カッ!
P「…」
ありす「何をほうけた顔をしているですか。プロデューサーさん?」
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2: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:39:16.71 ID:TQNHvuCu0
P「いや。いちごの日って何をする日なの?」
ありす「え…いちごのお祭りでしょう?」
P「初めて聞いたわ。んなもん」
3: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:40:04.24 ID:TQNHvuCu0
P「(…きっといちごの売り上げを伸ばすためにつくった日なんだろうなぁ)」
P「(でも『金に溺れた大人たちの策略なんぞに踊らされるな! 正月に余った餅を食え!』なんてありすには言えないし…どうしようか)」
ありす「…もしかして。いちごの日は皆さん興味がないのでしょうか」シュ-ン
4: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:40:51.48 ID:TQNHvuCu0
ありす「そんなことがあり得るのでしょうか? だっていちごですよ?」
P「残念ながらあり得るんだよ。ていうか俺、知らなかったし。今では日本の主役ぶってるクリスマスとかバレンタインみたいな大イベントも、昔は『え? そんなイベント知らないよ?』って扱いをされてた時代があるからな。いちごの日も同じだ。この先有名になるかもしれないけど、今はまだ盛り上がりにかける。これから成長していくスペシャルデーなんだよ」
ありす「…なるほど」フムフム
5: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:41:19.04 ID:TQNHvuCu0
ありす「というわけでプロデューサーさん。今日は私のお手伝いをお願いします」
P「いや、その、俺は午後からオフだから家に引きこもってゲームをやろうかと…」
ありす「え...」シュ-ン
6: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:42:01.88 ID:TQNHvuCu0
(しばらくして)
P「では『いちごの日を世の中に知らしめましょう会議』を始めます。よろしくお願いします」
ありす「はい。よろしくお願いします」
7: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:42:50.19 ID:TQNHvuCu0
P「なに案ずることはない。本題はここからだ。ありすよ」
ありす「橘です」
P「今回のアンケートの目的はいちごの日の知名度を調査するのと同時に、事務所のアイドルたちに『1月15日はいちごの日』ということを広めることだったんだ」
8: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:43:44.18 ID:TQNHvuCu0
P「何か質問や意見はあるでしょうか?」
ありす「いえ、プロデューサーさん! 完璧な作戦だと思います!」
P「お褒めに預かり光栄です。では、早速実行するぞ!!!」
9: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:44:27.80 ID:TQNHvuCu0
ありす「みなさんに頼むのですか?」
P「うん。『いちごの日を盛り上げようぜー』みたいに声かければみんな乗ってくれるんじゃないかな」
ありす「…」
10: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:45:00.81 ID:TQNHvuCu0
P「じゃ、俺は別室でゲームやってるから。手伝うこととかあったら声かけてくれよ」
ありす「はい。ありがとうございました」
P「どういたしまして」
11: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:45:39.15 ID:TQNHvuCu0
(しばらくして)
ありす「(声をかけるのは150人全員でなくてもいいはずです。というか話したこともない方もいますので…とりあえず親しい方から連絡を取りましょう)」
ありす「(まずは美波さん、文香さん、夕美さん、藍子さん。アインフェリアのみなさんです。LINEでメッセージを…と)」
12: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:46:20.93 ID:TQNHvuCu0
(別室)
【マリオカート中】
P「…」カチャカチャ
13: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:47:03.21 ID:TQNHvuCu0
スッ
カチャカチャ...!
フッフ-! ピロリロリン!
14: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:47:55.86 ID:TQNHvuCu0
比奈「原稿落とすのは勘弁なんスよ。すみません。プロデューサーは?」
P「うん。俺はかくかくじかじかでありすを手伝ってたんだ」
比奈「へぇ、優しいっスねー」
15: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:48:38.11 ID:TQNHvuCu0
P「待って。褒めるように見せかけてディスるのはやめて。最後のに至っては褒めてすらいないし」
杏「ごめん」
比奈「すみませんっス」
16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:49:31.73 ID:TQNHvuCu0
P「俺もよくわからない。気が引けてたらやりたいことなんて出来ないしなぁ」
比奈「プロデューサーは強引なとこありまスよね。スカウトしてくれた時もそうでしたけど」
杏「うんうん。こっちが嫌だって言っても言葉巧みに言いくるめてくるよね」
17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:50:15.04 ID:TQNHvuCu0
P「親愛どころか恨みしか感じられない。こんなに嬉しそうに赤コウラをぶつけてくるような子からは恨みしか感じられない」
杏「ふっふっふっ! ゲームに集中しないプロデューサーが悪い!」
比奈「お、アタシも赤コウラ出たっス♪」
18: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:50:43.99 ID:TQNHvuCu0
(しばらくして・別室)
ありす「…」ウ-ン
ありす「(さっきまではすごく楽しかったのに…なんだか考えるのが辛くなってきました…)」
19: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:51:19.35 ID:TQNHvuCu0
ありす「な、何ですか?」
美嘉「ううん。何でもないよ」
ありす「…」
20: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:51:47.63 ID:TQNHvuCu0
パッ
美嘉「よし。顔上げたね★」ニッ
ありす「…」
21: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2018/01/29(月) 16:52:14.88 ID:TQNHvuCu0
(しばらくして)
ありす「と、いうわけなんです。いちごの日を広めたいのですが…みなさんに『広めてください』と頼むのはなんだか図々しいような気がしてしまって…」
美嘉「んー、確かに。そのやり方はあんまり良くないかなぁ」
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