モバP「アイドルにサスペンスドラマの犯人役のオファーだって!?」
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4: ◆P4gW9oKees
2018/01/29(月) 00:16:38.40 ID:w9n6dXh80
「きゃぁ!」

「大して売れてもないクセによ!お前のグラビアなんざ、マニアでもなきゃ興味ねぇんだぞ!!ああ?」

そしてプロデューサーさんはもう片方の手も伸ばしてきました。
それを見た私は身の危険を感じて、とっさにプロデューサーさんを突き飛ばしてしまいました。

しかし、それがいけなかったのです。
普段温厚な私に反撃されると思っていなかったのでしょう。
プロデューサーさんは後ろに大きくよろけました。
そして、その足元にはさっき散らばった企画書の紙が。

「うわっ!」

それを踏んだプロデューサーさんは後ろに転びました。

ゴツッ!

という鈍い音が聞こえました。

「うっ」

プロデューサーさんの短く、小さなうめき声で、私はハッとしました。

目の前で倒れているプロデューサーさんはピクリとも動きません。

プロデューサーさんの背後には、応接用のテーブルがあったのです。
どうやらプロデューサーさんは、転んだ拍子にそのテーブルの角に頭を強く打ち付けたようです。

プロデューサーさんは、動きません。

「プロデューサーさん…?」

おそるおそる、声をかけてみます。
ドクン、ドクンと自分の心臓の鼓動が大きく聞こえます。

「プロデューサーさん?」

側によって、再度声をかけます。
ハァ、ハァ、と自分の速い呼吸の音が聞こえます。

プロデューサーさんからは何も聞こえません。

手を伸ばしてプロデューサーさんの首元に当てます。

そこで初めて、私は自分がとんでもないことをしてしまったのだと理解しました。

「あ…ああ……」


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