18: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/01/28(日) 13:08:11.74 ID:z2Y7iDdr0
お守りを買って、ふと隣を見るとおみくじがやっています。
こちらはぜひやっておかないと。今年最初の運試しといきたいところです。
「プロデューサー、おみくじもひいていきましょう♪」
「茄子さんが大吉以外を出すところが想像できないのですが……」
「大事なのは中身ですよ〜」
そう、大事なのは大吉かどうかではなくて、何が書いてあるのかです。
大吉が引けたからと言って、本当に幸せな気持ちになれるかどうかは、中を見るまで分からないのです。
「みんなの分を代表して。さぁ、どうぞ!」
「これで私が大凶とか出したら少し落ち込みますね……」
プロデューサーは、自分のおみくじが事務所の運勢を占うことを考えて尻込みしています。
そんなプロデューサーを勇気づけるためにも、ここは1つ、茄子の出番のようです。いえ、私情なんて全くありませんよ。
「はいっ♪」
「……茄子さん、なんで頭を出してるんですか」
「幸せのおすそ分けですっ」
「ほらほら。お正月は茄子の幸運もきっと凄いですよ。どんどん撫でてくださいねっ」
プロデューサーは自分の手と私の頭を何度か見比べたあと、観念したのかぽんと頭に触れてくれました。
もうっ、もっとわしゃわしゃって撫でてくれてもいいのに。
それでもあのプロデューサーがこんなところで自分から触れてくれたことが嬉しくて、つい笑顔が溢れてしまいます。
これできっと良いおみくじが引けるはずです。
それに、もしきっと大凶を引いても大丈夫。だって私がずーっとおそばにいますからね。
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