20: ◆xjSC8AOvWI[sage saga]
2018/02/11(日) 00:18:52.62 ID:z5Nxc/4K0
QB編番外『感情を持った獣の自分探し』
――やあ、こんにちは。こうして会うのはお久しぶりかもしれない。
だって、この見滝原に“キュゥべえ”と名乗る者はもう僕だけになったのだから。もう『君』に勧誘をしに来る者はいない。
…………この街で他に僕を見かけたとしたらそれは別物だ。
目を凝らせば本当は町中を赤い目を光らせて監視しているよ。今日も今日とて、この街の魔法少女たちの仲がいつ悪化するか見守っているらしい。
でも、今のところは手出しはしないらしいから安心していいよ。
それで、なんでこんな話をするかというと……“君が一度僕が話したことのある候補者”だったからだ。
しかし、あの時君は契約を決断せずに問題を乗り越えた。――それで僕は機を逃したと判断して、一旦諦めることにしたんだ。
――それで、今日の本題はというとね?
「……」
QB「……僕と、契約――じゃなかった。僕と友達になってほしいんだ!」
「……話が説明くさいのは相変わらずなんだね」
QB「あ、そう思われるのか……率直な意見は嬉しいよ。
なんたって、むやみに姿を人に見せるわけにもいかないからさ。どうしても話し相手が限られてしまうんだ」
QB「それで、早速なんだけど少し相談にも乗ってほしいんだよ。内容はズバリ君が指摘してくれたような事にも関係しているんだけど」
QB「僕は特別な存在になりたいんだ!」
……何故か残念な目で見られてしまった。どうしてだろう?
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